「……再び、お目にかかりましたな」

「私の名はイゴール。以後お見知りおきを……」

>再び?
>初めまして 
>ここはどこだ? ←

「ここは夢と現実、精神と物質の狭間にある場所……」

「ここは、何かの形で“契約”を果たされた方のみが訪れる部屋……」

「貴方は既に、その運命を身に宿し、契約を果たされておるのでしょう」

>契約書が目の前に現れた。

「"汝望みを果たさんがために己の全てを賭してこれに臨むべし"」

「貴方がこれを見ることは初めてやもしれませぬが、既に契約は結ばれております。しかし……」

>契約書は閉じられ、宙に消えた。

「貴方が貴方であることは、契約者であると同時に契約者ではないことを指し示しておるのでしょう」

「正しい契約ではありませんが、これも契約……」

「私共は貴方の旅路のお手伝いをさせていただきます」

>旅路? ←
>どういうことだ
>過去の俺を知っているのか

「全ての答えは貴方の内側にあり、その絆……コミュニティが貴方の謎を解き明かすことでしょう」

「いずれにせよ、貴方は他者との繋がりを育み、己を見つめる強さを身に着ける必要がある……」

「その時こそ、貴方が求める本当の目的も見えてくることでしょう……」

「ではまたいずれ……」



>目が覚める……と思ったが。

>なぜか霧の中にいる。

>これは……夢の中だ。

「初めまして……というのもおかしいか……久しぶり」

>目の前にイザナギが現れた。

>ここは?
>誰だ?
>久しぶり ←

「アハハ。その答えは予想していなかった……逆に嬉しい」

「俺は……お前だ。我は汝…汝は我…ってところかな」

>もう一人の俺? ←
>ペルソナ?
>分からない

「確かにその通りだ、もう一人の俺。俺はお前でお前は俺だ」

「こうして話すのは初めてだな……」

>イザナギが会話をすることはない。

>常に無言のイザナギに話しかけられて新鮮な気持ちだ。

「なぜ俺が現れたのか……お前が少しだけ真実に近づいたって事なんだろう」

「一歩前進したようだな。それに……他者との絆も育めているようだ」

「これなら俺の望みも……おっと、これ以上は聞いてくれるな。その時が来たら話す」

>意味深だ
>よくわからない
>そっとしておこう ←

「それでいい。未来への希望はお前が握っているんだ」

「けれど忘れないでくれ……。全ての選択はお前自身が決める事だということを……」

「今日はここまでだな……これ以上はきっと忘れてしまう」

>忘れる?
>忘れたくない ←


「そう思えるようになったのはいいことだ。だから少しずつ進んでくれ」

「未来は絶対じゃない。絶望も希望も、お前自身が選び取るんだ」

>意識が遠のいていく。

「みんなと仲良く過ごしてくれ……それがせめてもの……」

>聞き取れない。

>覚醒していく。



「……夢か」

>目が覚めて、記憶を探る。

>あの夢は鮮明にすぎた。

>言葉の真意はわからないが、おそらく自分にとって大事な意味を持つ。

>今日は、一人ぼっちでも心が苦しくならない。

「みんなの……おかげなのかもしれない」

>ここ半年の間、ずっと苦しんでいた。一人の夜の悲しみも、目が覚めて誰もいない怖さも。

>自分は何者なのかわからない。それはとてつもない苦痛だ。

>世界でたった一人。誰にも分からないこの苦しみが、自分は嫌だった。

>それも……入学してから段々変わってきた。

>アオシ、ハスラーさん、先輩、師匠……他にもたくさん。

>皆のおかげで、今は少しだけ、苦しさが消えた。

>それが嬉しくて、たまらない。

>いつか記憶を思い出したとき、こう思ったことさえ忘れてしまうのだろうか……。

>……忘れたくない。みんなを、忘れない。

>それが、俺にとっての全てだから。

「さて、学校に行くか……」

>今日はハスラーさんを讃える会を広めようか、それともアオシとの友情でも深めようか。

>やることはたくさんある。いつまでも、こんな日々が続けばいいのに。

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