「えっ、勇……あの本の写しが家にあるのならそれを読んだことあるのかって?………………ナ,ナイアルヨー」(by自分の所属しているグループメンバーに質問されたある少年)



その後さすがにわざとらしいと言われたが本当に読んだことはないのだ、読んだことはなかった
だからそれ以上は言わなかった、言う理由もなかったのだから
見たことはある、手にしたことはある、そして読もうとしたこともある……

だけど、読めなかった……と言うかまだプロフェッショナルな人が解読出来てないものを読めるわけも無いのである、本を読むとは理解することも含めるのが自分の信条だったからだ

だから、……そのまま母……最高図書館長さまに返した、それだけの話である
その時あの人は何と言ったのか、あの子が何を言ったのか自分が何をしたのかを覚えていない……忘れてしまったことなのだ、でも母さん……あの人にその事を聞いたとき悲しい顔をせず優しい顔で微笑んでくれた、それだけが救いだった



……俺は勇者の書を読んだことはない、見ることをしただけだ
…まあ普通の人は近寄ることすら許されないのだが、見ることも叶わない
しかしそれはただ俺の生まれた世界の神……生物を、地形を、天候を、……世界の空間以外を作り出したあの方を愛した、あの方に愛されたスクレテールの一族の俺だからこそ見れたと言う話である
だがそれでも厳重に監理され、監視され無意味な行動を禁じられた場所での出来事だった



……本の声を聴く、聞く…本と会話する…それは俺の一族の受け継がれた能力だと言う、
だがそれは老人になって初めて顕現する者、青年になり発現した者、少年少女の頃には既に顕現してる者もいたと言う、それくらい現れる時期の差が激しい力だった
俺はまだ、持っていないそしてそれに変わるなにかも探しているが見つけていないのである
……それがあったとしても何も変わらないのだろうが俺は探したかったのである



大切な人を見つけた、守りたいと思う人を見つけた、……とても大事で代えがたい人々を見つけた、それを守りたいと思う、…自分に出来ることは少ない、でも出来ることはあると信じてるから、だからこそ俺は前を進もうと思う、それが俺のできる唯一の償いだから、……別れる前の、いなくなる前にも守りたいと思った

超蛇足と言えるおまけ

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