???『………て………ネル………おきて………』ユサユサ
 
微かに聞こえてくる母さんの声が微睡みの中に居た僕の意識を覚醒させていく。
そうだ、今日から僕も16歳、勇者として魔王討伐の旅に出るんだ……

???『起きて……わたしの可愛いスピネル……今日という日の為にあなたを立派な……』ユサユサユサユサユサユサユサユサ
 
父さんの跡を継いで勇者となるべくあんな辛い修行をしてきたんだ、皆の生活を守る為に僕、頑張るよ!
さぁ、起き………わかったよ母さん……わかった……今起きるから……ちょっ……揺らしすぎだってば……!?
 
 
 
???『立派な神として育ててきたのですよー』ユサユサユサユサユサユサユサユサ
 

スピネル『勇者じゃないのぉ!?』クワッ!!
 
 
 
ファイナルクエスト
 〜特に導かれては居ない者達〜
 
1.かみさま
エーテル『スピネル〜朝ごはんはサンドイッチで大丈夫ですかー?』
 
スピネル『うん、大丈夫だよ母さん。大体毎日サンドイッチだけれども』
 
エーテル『えへへー、今日はスピネルの大事な日ですからね〜。
張り切って豪勢に作っちゃいました〜、召し上がれ〜ですよー。』
 
スピネル『ありがとう母さん。それでさ……ちょっと聞きたいんだけど、いいかな?』
 
エーテル『なんですか〜?』
 
スピネル『神って何?僕、勇者として育てられたんじゃないの?』モグモグ
 
エーテル『んー、でも魔王と対なる存在って神様じゃないです〜?お父さんも言ってましたし。』
 
スピネル『いやいやいやいや、そうじゃなくて……ふぅ……とりあえずさ、神…なんて職業無いよね?
そもそも僕人間だし、そんな名乗りしたら怪しいそっち系の人とかだと思われるし……』
 
エーテル『……………』
 
スピネル『……………』
 
エーテル『……………』
 
スピネル『……?母さん?』
 
エーテル『(*ゝω・*)』
 
スピネル『母さん!?』
 

2.酒場に仲間を探しに行こう
スピネル『さて、王様にも挨拶してきたしどうしようか。そういえば家を出る前に母さんが……』
 
エーテル【王様の話が終わったら酒場で仲間を集めるんですよー】
 
スピネル『って言ってたな、よし!早速行ってみよう!
でも酒場は何処にあるんだろう……』キョロキョロ
 
???「スピネルじゃないか、どうした?」
 
スピネル『え?』振り返り
『あぁ、ホルケウさん!おはようございます!』
 
ホルケウ「おはよう!それで酒場とか言ってたが……」
 
スピネル『うん、今日で16歳になったから、か……勇者として魔王討伐の旅に出ることになったんだけど、その前に酒場に行けって』
 
ホルケウ「なるほどな、酒場には冒険者やなりたい奴らが集まる。
旅の仲間を探すにはもってこいの場所だな!よし、じゃあ俺が案内してやろう。ついてきな!」
 
スピネル『はい!ありがとうございます!』
 
…………………………………
 
ホルケウ「んじゃ、俺はここで。無事で帰ってこいよー!」
 
スピネル『ホルケウさんありがとう!』後ろを振り返る
『さ…ここが酒場か、どんな人達が居るのか緊張するなぁ……』カランカラン
 
……………………………………
 
一花『ここはイチカの酒場。おや、君は新顔だね、冒険者を雇いに来たのかい?それとも登録?』
 
スピネル『は、はい!スピネルっていいます!仲間を集めに来ました!』

一花『ははは、そう緊張しなくても大丈夫だよ。……ふむ、スピネルさんか』
『うん、城の方から連絡は来ているよ、ここでの費用は王からの支援として全て向こうが持ってくれるそうだ。それで、どのような奴らをお探しかい?』
 
スピネル『うーん……やっぱりバランスを考えたパーティーにした方がいいよね……悩むなぁ。』
 
一花『それならこちらが何人か見繕ってスピネルさんに紹介しようか?
そう問題のある者は居ないから大丈夫だと思うけど』
 
スピネル『いいんですか?じゃあそれでお願いします!』
 
一花『よし、じゃあ二階に行こうか……』
 
………………………………
 
一花『まずは一人目、どうぞ』
 
スピネル『(どんな人がくるのかなぁ)』ワクワク
 
???『………リーズン。宜しくお願いする』ペコリ
 
スピネル『あ、はい。宜しくお願いします。』ペコリ
 
一花『彼女はまほうつかい、主に召喚系の魔法を得意としているね』
 
スピネル『(ふむふむ……)』
 
リーズン『召喚だけにあらず、火炎、氷結、雷撃、一通りの魔法は扱える……是非、旅に同行させてもらいたい……』
 
スピネル『(凄い……一般のまほうつかいだと、その中の二つ位が限度だというのに四つも……!)』
 
一花『性格はドSだ』
 
スピネル『!?』
 
一花『性格はドSだ』
 
スピネル『いや、聞こえなかったんじゃないですよ!?なんで今性格を!?しかもドSって!?』
 
リーズン『……………照れる』ポッ
 
スピネル『別に褒めてないから!』
 
一花『いやいや、性格とは今後レベルが上がったときに各能力値の上がりやすさに影響がある大事なファクターだ、知っておいた方がいいだろう?
ごうけつのまほうつかい等に存在価値がないように』
 
スピネル『言い方ぁ!!
……でも確かに長期の旅に出るのならば知っておきたくはあるの…かな。』
 
一花『そうだろう?では、次の人どうぞ』
 
???「どうも、リンクっていいます、宜しくお願いします」
 
スピネル『宜しくお願いします。』
『(腰に拳銃が二丁、剣が二振…戦闘系の人かな……)』
 
一花『彼はタンス職人だな』
 
スピネル『戦士ちゃうんかい!!』
 
一花『性格はどちくしょうだ』
 
スピネル『どちくしょう!?』
 
リンク「げーすげすげす、敵をタンスにしてバキバキに壊してやるでげす」
 
一花『普段はタンスだけを法外な価格で売り付けている一般市民だったんだが、ばれて家を追い出されたらしい』
 
スピネル『どちくしょうだ!!』
 
リンク「…………」グスッ
 
一花『余り彼を苛めないでやってくれ、ちょっと泣きやすいんだ。後、げす口調はキャラ作りだ』
 
スピネル『えぇ………』
 
一花『さて、次に行こうか。どうぞー』
 
???「ハスラーだ。君がスピネルちゃんか、世界を守るって言うなら俺の目的とも合致している、是非とも宜しくしたいね。」
 
スピネル『(今度はまともそうな人が……)』
 
ハスラー「俺の得意な分野は守備、後はフォースを使った技だね。自己PRはこんなところかな、後は一緒に行動するうちに俺という人間を見て欲しいかな。」
 
スピネル『は、はい!こちらこそ宜しくお願いします!』

一花『性格はどちくしょうだな』
 
スピネル『またかよぉ!!!この流れだとまともなのくるでしょう!?普通さぁ!』
 
一花『彼は基本的に勝手に民家に入り、タンスやつぼを物色しては中身を持って去るという技をよく使う』
 
スピネル『酷いな!』
 
一花『つぼに関しては最近面倒になったのか割ってるらしい』
 
スピネル『最低だな!』
 
ハスラー「………」ニコリ
 
スピネル『なんで笑ったんですか!?今、笑って頷く所じゃないですよ!?』
 
ハスラー「後は一緒に行動するうちに俺という人間を見て欲しいかな。」
 
スピネル『それはもういいよ!なんで二回言ったの!?』
 
一花『おっと職業を忘れていたね』
 
スピネル『職業……盗賊とかですかね……?』ゼェ…ハァ…
 
一花『はっちゃん だ』
 
スピネル『それ職業じゃねぇ!!』
 
………………………………

一花『以上が今紹介できるメンバーだね。とりあえず依頼として出してあげるから馬車を手に入れてきなよ。
そうしたら更に面子も増やせるようになるよ。頑張ってね』
 
………………………………
 
スピネル『……………』
 
リンク「やっぱキャラ間違ってたかな……」
 
リーズン『…………』ボッ!
 
リンク「あつぅい!?」
 
ハスラー「ハハハ!さっきそこの民家で銅の剣と旅人の服を見つけたよ。誰か装備できないかな?装備は身を守る大事な物だからね、礼はいらないさ」
 
ホルケウ「家が荒らされてるぅぅ!!??」
 
スピネル『……………………』
 

仲間は揃った。
今、後に伝説の神パーティーと呼ばれるようになった彼女達の冒険はここから始まる………
 
続く
 
 
スピネル『続かないよぉ!!』
 
コンゴウ「俺は?」

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